バンスをしていても風俗嬢の権利は風営法で守られます

借金の形で、遊郭に売られるという話は、昔のことだと思っていませんか。もちろん、公娼制度が廃止された現在に、遊郭は存在しません。しかし、父親が事業で失敗して多額の負債を抱えて自殺、育児放棄した母親がホスト遊びに狂い、取り立て屋が毎晩押しかけてくるなど、借金を返済するため、やむなく風俗業界に入ったという話を聞きます。まさに身売りです。

借金苦という弱みに付け込んで、風俗店が借金の肩代りをしてくれたとします。風俗求人の要項で時々目にする「バンスあり」というものです。“バンス”とは、アドバンス(advance)の略で、前借、立て替え払いを意味します。

風営法、売春防止法などで守られる風俗嬢の権利

このバンス制度を利用すると、コンパニオンは、風俗店の奴隷にならなければならないかというと、そんなことはありません。借金によって従業員の自由を奪うことは、『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律』(以下、風営法)で禁止されているからです。具体的には、次の条項です。

第三章 風俗営業者の遵守事項等 第十八条の二の一
第四章 性風俗関連特殊営業等の規制 第二十八条の11、第三十五条の三の一

ここで言う“自由を奪う”とは、「コンパニオンがお店を辞めたい」と申し出たときに、借金を理由に退店させない、拘束するということを意味します。また、風俗店側が、お金を従業員に前貸しすること自体、実は風営法、売春防止法で禁止されているのです。なお、風俗店が、法外な利息で貸し付け、返済を迫ることは、利息制限法、出資法に違反します。「退店するなら、借金を返してから。たっぷりある利息を忘れちゃいけない。返せないなら、お店は辞められない。返すまで辞められない」というのは、法律違反なのです。さらに、コンパニオンを移籍させる際、業者間で金銭の授受があれば、風俗店は、人身売買罪に問われることがあります。

風俗店のバンスで困ったら弁護士に相談を

風俗店から借金をしている以上、コンパニオンの返済義務は、もちろん発生します。そこで故意に借金の踏み倒しをすると、逆にコンパニオンが、詐欺罪に問われます。風俗店が違法行為をしているから、コンパニオンが借金を踏み足しても免罪であるということはないのです。

自ら望まずして風俗店に身売りし、お金を借りてしまったからとあきらめず、また騙されないよう、注意しましょう。また、借金の返済には、いろいろな方法があります。ひとりで悩まず、思いつめず、弁護士と相談するなど、より良い解決策を模索しましょう。

2 Responses to “バンスをしていても風俗嬢の権利は風営法で守られます”

  1. あかね より:

    罰金を払い終わるまで帰れないって言われたんです。
    今精神的に追い込まれてます
    弁護士に相談しても無駄って言われました。
    本当に弁護士に相談しても無駄なんですかね??
    毎日この事を思うと胃が痛くなります。

  2. あかね より:

    因みに、バンスも14万あります。

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